日々の業務でExcelを使っていると、「もっと早く操作できたらいいのに」と感じたことはありませんか?そんなときに役立つのが、エクセル ショートカットです。
ショートカットを使いこなせば、クリックの手間を省け、作業効率が驚くほどアップします。
本記事では、初心者でもすぐに使えるエクセルの基本ショートカットを、カテゴリ別の早見表付きでわかりやすく紹介。Windows・Mac両対応なので、どんな環境でも実践できます。業務にすぐ活かせる内容をまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。
エクセルショートカットを使うメリットとは?
エクセルのショートカットを使うことで、作業効率が大幅に向上します。では、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?
作業時間の短縮
例えば、1日10回行う操作を、1回あたり5秒短縮できると仮定しましょう。5秒の差が積み重なれば、1週間で数分、1ヶ月で数時間の短縮になります。毎日繰り返される操作をショートカットで効率化することで、時間を有効活用できるのです。
マウス操作不要
ショートカットを使うことで、マウスを使わずにキーボードだけで操作が完結します。これにより、手を動かす範囲が減り、手首への負担が軽減されるため、長時間の作業でも疲れにくくなります。エクセル作業が日常的に長時間続く人には、この点が特に重要です。
ストレス軽減
繰り返し行う作業が多いエクセルでは、単純な操作でも「マウスを動かしてクリックする」という手間が意外とストレスになります。ショートカットを駆使することで、操作がスムーズになり、集中力を保ちながら作業を進められます。結果として、業務のストレスが大幅に軽減され、快適な作業環境を作ることができます。
カテゴリ別|エクセル基本ショートカット早見表
エクセルでは、さまざまな操作をショートカットで簡単に行うことができます。ここでは、作業をよりスピーディにこなすために知っておくべき基本的なショートカットを、カテゴリ別に整理してご紹介します。
セルの選択・移動
操作内容 | Windows ショートカット | Mac ショートカット |
---|---|---|
セルを選択(1セル分) | → / ← / ↑ / ↓ | → / ← / ↑ / ↓ |
セルの最初の行へ移動 | Ctrl + ↑ | Command + ↑ |
セルの最後の行へ移動 | Ctrl + ↓ | Command + ↓ |
セルの範囲を選択 | Shift + 矢印キー | Shift + 矢印キー |
セルの先頭または最後の文字へ移動 | Ctrl + ← / → | Command + ← / → |
ワークシート間の移動 | Ctrl + Page Up / Page Down | Command + Page Up / Page Down |
全選択 | Ctrl + A | Command + A |
セル間を移動したり、複数のセルを選択したりするための基本的なショートカットです。特に「Ctrl + 矢印キー」でセルの最初や最後に素早く移動できるため、大量のデータを扱う際に便利です。
編集系ショートカット(コピー・貼り付けなど)
操作内容 | Windows ショートカット | Mac ショートカット |
---|---|---|
コピー | Ctrl + C | Command + C |
貼り付け | Ctrl + V | Command + V |
カット | Ctrl + X | Command + X |
セルの内容を編集 | F2 | Command + U |
元に戻す | Ctrl + Z | Command + Z |
やり直し | Ctrl + Y | Command + Y |
書式コピー | Ctrl + Shift + C | Command + Shift + C |
書式貼り付け | Ctrl + Shift + V | Command + Shift + V |
セルの内容を削除 | Delete | Delete |
行・列の削除 | Ctrl + – | Command + – |
データを編集する際に頻繁に使うショートカットです。「F2」でセルを編集モードにしたり、コピー・カット・貼り付けを迅速に行えます。これにより、入力作業がスムーズに進みます。
書式設定
操作内容 | Windows ショートカット | Mac ショートカット |
---|---|---|
太字 | Ctrl + B | Command + B |
斜体 | Ctrl + I | Command + I |
下線 | Ctrl + U | Command + U |
セルの書式をコピー | Ctrl + Shift + C | Command + Shift + C |
データの書式設定を効率的に行うためのショートカットです。これらを使うことで、セルのスタイルを素早く変更したり、他のセルに書式をコピーしたりすることができます。
ワークシートの操作
操作内容 | Windows ショートカット | Mac ショートカット |
---|---|---|
新しいシートを挿入 | Shift + F11 | Shift + F11 |
ワークシートを切り替え | Ctrl + Page Up / Page Down | Command + Page Up / Page Down |
ワークブックを保存 | Ctrl + S | Command + S |
ワークシートを操作する際の便利なショートカットです。特に「Ctrl + Page Up / Page Down」でシート間をすばやく切り替えることができ、作業のスピードが格段に向上します。
その他便利なショートカット
操作内容 | Windows ショートカット | Mac ショートカット |
---|---|---|
検索・置換 | Ctrl + F | Command + F |
元に戻す | Ctrl + Z | Command + Z |
やり直す | Ctrl + Y | Command + Y |
エクセルを使っていてよく使う便利な操作をショートカットで実行する方法です。「Ctrl + Z」で元に戻す、「Ctrl + Y」でやり直すなど、ミスをしてもすぐに修正できるため非常に便利です。
特に覚えておきたい!おすすめショートカット10選
日々の業務でよく使うエクセルのショートカットを厳選しました。これらをマスターすれば、作業効率が劇的に向上します。各ショートカットの実務例を合わせて紹介するので、すぐに実践できます。
ショートカット | 操作内容 | 実務例 |
---|---|---|
Ctrl + C | コピー | データを別の場所に移す際に使用 |
Ctrl + V | 貼り付け | コピーしたデータを貼り付ける際に使用 |
Ctrl + Z | 元に戻す | 誤って行った操作を元に戻す |
Ctrl + Y | やり直し | 元に戻した操作を再実行 |
Ctrl + X | カット | セル内のデータを移動する際に使用 |
Ctrl + A | 全選択 | ワークシート全体のデータを選択する |
Ctrl + Shift + L | フィルターを有効にする | データリストを絞り込みたい時に使用 |
Ctrl + Shift + + | 新しい行・列を挿入 | 新しい行や列を素早く追加したい時に使用 |
Ctrl + Shift + 7 | 境界線を追加 | セルにボーダーを追加して視覚的に整理 |
Ctrl + 1 | セルの書式設定 | セルのフォントや色を変更したい時に使用 |
WindowsとMacでの違いを比較
エクセルのショートカットキーは、基本的にWindowsとMacで共通する部分が多いですが、いくつかの違いも存在します。特に、CtrlキーとCommandキーの違いが最も大きな違いです。また、いくつかのショートカットは、Mac特有の設定や挙動があるので、Macユーザー向けに補足も行います。
基本的な違い:Ctrl ↔ Command
- Windows
ショートカットの多くは「Ctrlキー」を使います。例えば、コピー(Ctrl + C)、貼り付け(Ctrl + V)、元に戻す(Ctrl + Z)などです。 - Mac
同じ操作を行うためには「Commandキー(⌘)」を使用します。例えば、コピー(Command + C)、貼り付け(Command + V)、元に戻す(Command + Z)など。
つまり、基本的に「Ctrl」と「Command」を置き換えるだけで、ほとんどのショートカットが同じ動作をします。
微妙に異なるショートカット
いくつかのショートカットキーには、WindowsとMacで微妙な違いがあります。特に、セル編集や一部の特殊機能では異なるショートカットが使われることがあります。
- セル編集(Windows): F2キーを押すことでセルの編集モードに入ります。
- セル編集(Mac): F2キーではなく、Control + U を使用します。
これは、MacではF2キーが他の機能に割り当てられているため、別のショートカットを使用する必要があるためです。
Macユーザー向け補足
Macユーザー向けには、以下のような補足を覚えておくと便利です
- Excelのウィンドウを最大化
Windowsでは「Alt + Space」→「X」で最大化できますが、Macでは「Command + Control + F」を使用します。 - スクロールの挙動
WindowsのExcelでは、マウスのホイールで上下にスクロールできますが、MacのExcelでは、トラックパッドの2本指で上下にスクロールするのが一般的です。 - ショートカットのカスタマイズ
Macでは、Excelの設定からショートカットをカスタマイズすることができます。設定メニューでショートカットを自分の使いやすいように調整してみてください。
まとめ・早見表
エクセル ショートカットを活用することで、作業効率が大幅にアップします。この記事で紹介した基本ショートカットをぜひ実践し、日々の業務をよりスムーズに進めてみましょう。他の記事もぜひチェックして、さらなる時短テクニックを手に入れましょう。
▼早見表
種類 | ショートカット | 操作内容 |
---|---|---|
編集系 | Ctrl + C | コピー |
Ctrl + X | カット | |
Ctrl + V | 貼り付け | |
Ctrl + Z | 元に戻す | |
Ctrl + Y | やり直し | |
Ctrl + A | 全選択 | |
Ctrl + D | 上のセルをコピー | |
Ctrl + R | 左のセルをコピー | |
Ctrl + Shift + V | 貼り付けオプション(形式を選択) | |
Ctrl + Shift + L | フィルターを適用 | |
移動・選択系 | Ctrl + 矢印キー | データの端まで移動 |
Shift + 矢印キー | セルを選択(範囲選択) | |
Ctrl + Shift + 矢印キー | データの範囲を選択(大範囲選択) | |
Home | 行の先頭に移動 | |
Ctrl + Home | シートの最上部に移動 | |
Ctrl + End | データの最終セルに移動 | |
Page Up | 1ページ上にスクロール | |
Page Down | 1ページ下にスクロール | |
Alt + 左右矢印 | シートの切り替え | |
Ctrl + Space | 列全体を選択 | |
表示・書式設定 | Ctrl + 1 | セルの書式設定ダイアログを開く |
Ctrl + B | 太字 | |
Ctrl + I | 斜体 | |
Ctrl + U | 下線 | |
Ctrl + Shift + $ | 通貨形式に設定 | |
Ctrl + Shift + % | パーセンテージ形式に設定 | |
Ctrl + Shift + # | 日付形式に設定 | |
Ctrl + T | テーブルを作成 | |
Alt + E + S + V | 特殊貼り付け(値のみ) | |
Ctrl + Shift + ~ | 数字の表示形式(標準)に設定 | |
セル・行・列操作 | Ctrl + Shift + “+” | セルの挿入 |
Ctrl + “-“ | セルの削除 | |
Ctrl + Shift + “=” | セルの選択範囲に数式を適用 | |
Alt + E + D | 行または列を削除 | |
Ctrl + Shift + “+” | 行または列の挿入 | |
Alt + H + O + I | 列の幅を自動調整 | |
Alt + H + O + A | 行の高さを自動調整 | |
Ctrl + Shift + “:” | 現在の時刻を入力 | |
データ操作系 | Ctrl + Shift + L | フィルターを適用 |
Ctrl + Shift + T | フィルタリング結果を削除 | |
Alt + A + T | テーブルを挿入 | |
Ctrl + Shift + K | データの抽出を適用 | |
Ctrl + Shift + P | プリンタ設定 | |
Ctrl + Shift + C | コピーした書式を別のセルに適用 | |
その他 | F2 | セルの編集モードに入る |
Ctrl + F | 検索 | |
Ctrl + H | 置換 | |
Alt + Tab | 開いているウィンドウを切り替える | |
Ctrl + P | 印刷 | |
Ctrl + S | 保存 |