X(旧Twitter)は、情報収集や調査に活用するユーザーが多いSNSですが、「検索コマンド」という便利な機能をご存知でしょうか?
この検索コマンドを使いこなせば、特定のキーワードを含む投稿だけでなく、いいね数が多い投稿、特定ユーザーの発言、投稿された日付など、条件を細かく絞って検索することができます。
特に、マーケティング担当者やリサーチ業務に携わる方にとって、情報の精度とスピードを上げる上で非常に有用なツールです。
本記事では、Twitter検索コマンドの基本的な使い方から、目的別に使えるコマンド一覧、実際の検索例や活用法までを丁寧に解説します。
初心者にもわかりやすく、今すぐ使える内容になっているので、ぜひ最後までチェックして、検索力を一段レベルアップさせてください!
Twitter検索コマンドとは?
Twitter検索コマンドとは、Twitterの検索バーに特定の演算子やキーワードを入力することで、投稿をより精密に絞り込むための便利なツールです。
これを使いこなすことで、膨大なツイートの中から、目的に合った情報を効率よく見つけることができます。マーケティング活動や市場調査、競合分析においても、Twitter検索コマンドは非常に強力な武器となります。
検索コマンドの種類と目的
検索コマンドを活用することで、以下のような目的に応じた情報収集が可能です
- ユーザー指定:特定のユーザーが投稿したツイートを簡単に抽出
- 日付指定:過去のツイートや特定の期間内に投稿されたツイートを検索
- いいね数で絞る:高評価を受けているツイートを抽出して、人気の投稿を把握
これらを駆使することで、膨大な情報を自分の目的に合わせて絞り込み、必要なデータを迅速に収集できます。
検索コマンドの基本的な使い方
Twitter検索コマンドは、単純なキーワード検索から始まりますが、複雑な条件を組み合わせることで、さらに効果的に情報を抽出できます
たとえば、特定のユーザーの投稿を検索したい場合は、次のように入力します
from:username
また、特定の期間で絞り込みたい場合は、以下のように日付を指定します
since:2022-01-01 until:2022-12-31
これらの基本的な検索コマンドを組み合わせることで、簡単に必要なツイートを見つけ出すことができます。
複数のコマンドを組み合わせることで、検索結果をさらに絞り込み、特定の目的に沿った情報を効率よく得ることが可能です!
目的別Twitter検索コマンド
Twitter検索コマンドを活用することで、特定の条件に合ったツイートを簡単に絞り込むことができます。
ここでは、ユーザー名、日付、いいね数など、さまざまな目的に応じた検索コマンドを紹介します。
ユーザー名で検索
特定のユーザーが投稿したツイートのみを抽出するには、from: 演算子を使用します。これにより、ユーザーのツイートを効率的に検索できます。
例:
from:elonmusk
このコマンドは、イーロン・マスク氏が投稿したすべてのツイートを検索します。
日付で検索
日付を指定してツイートを絞り込むには、since: と until: 演算子を使用します。これにより、特定の期間内に投稿されたツイートを検索することができます。
since: 特定の日付以降のツイートを検索
例:
since:2023-01-01
2023年1月1日以降のツイートを検索します。
until: 特定の日付以前のツイートを検索
例:
until:2023-12-31
2023年12月31日以前のツイートを検索します。
since と until の組み合わせ: 特定の期間に投稿されたツイートを検索
例:
since:2023-01-01 until:2023-12-31
2023年1月1日から12月31日までに投稿されたツイートを検索します。
特定のキーワードを含む・含まないツイート
キーワードを含むツイートを検索したい場合、シンプルにそのキーワードを入力するだけでOKです。また、OR や – を使って、複数の条件を絞り込むこともできます。
例:
“マーケティング” OR “広告”
このコマンドは、「マーケティング」または「広告」を含むツイートを検索します。
一方で特定の条件を除外してツイートを検索したい場合、-(マイナス)記号を使って否定検索ができます。これを活用すれば、不要な情報を排除した検索が可能です。
例:
“SEO” -広告
「SEO」に関連するツイートで、「広告」の単語を含まないものを検索します
例:
-spam
「スパム」という単語を含まないツイートを検索します。
ハッシュタグで検索
特定のハッシュタグが付けられたツイートを検索するには、ハッシュタグをそのまま検索します。これにより、関連するトピックについてのツイートを一括で取得できます。
例:
#Webマーケティング
このコマンドは、Webマーケティングに関連するすべてのツイートを検索します。
リツイート数で検索
リツイート数が多いツイートを間接的に絞り込む方法として、min_retweets:を使うことができます
例:min_retweets:500
→ 500回以上リツイートされたツイートを検索します。
#マーケティング min_retweets:1000
→ 「#マーケティング」のハッシュタグがついた1000回以上リツイートされたツイートを検索します。
特定の場所で検索
特定の場所に関連するツイートを検索するには、geocode: 演算子を使います。このコマンドは、地理的な位置を指定してツイートを絞り込むのに役立ちます。
形式: geocode:latitude,longitude,radius
・latitude(緯度): 指定した場所の緯度
・longitude(経度): 指定した場所の経度
・radius(半径): 検索対象の範囲の半径。単位はmi(マイル)またはkm(キロメートル)。
例:
geocode:35.6895,139.6917,10km
東京(緯度35.6895, 経度139.6917)を中心に、半径10km以内で投稿されたツイートを検索します。
メディア(画像・動画)を含むツイートの検索
画像や動画など、メディアを含むツイートを検索したい場合、filter:images や filter:videos を使うことができます。
例(画像を含むツイート):
filter:images “キャンプ”
キャンプに関連する画像を含むツイートを検索します。
例(動画を含むツイート):
filter:videos “料理”
料理に関連する動画を含むツイートを検索します。
質問を含むツイートの検索
質問形式のツイートを検索するには、? を使います。これにより、質問を投げかけているツイートを探すことができます。
例:
“おすすめの映画?”
「おすすめの映画」を尋ねているツイートを検索します。
特定の言語でツイートを検索
特定の言語で書かれたツイートを検索したい場合、lang: 演算子を使います。
例:
lang:ja “マーケティング”
日本語で書かれた「マーケティング」に関するツイートを検索します。
ツイート数を指定して検索
ツイート数を基に検索する場合、min_retweets: や min_faves: を使うことで、一定数以上のリツイートやいいねを含むツイートを検索できます。
例(最小リツイート数):
min_retweets:1000 “新商品”
「新商品」に関連し、リツイートが1000以上のツイートを検索します。
例(最小いいね数):
min_faves:500 “イベント”
「イベント」に関連し、500以上のいいねをもらったツイートを検索します。
スマホでの使い方と注意点
Twitterの検索コマンドは、PC版だけでなくスマホアプリでも活用できます。
しかし、スマホならではの使い勝手や注意点もあります。今回は、モバイル環境での検索コマンドの使い方や、アプリとPCの違いについて詳しく説明します。
アプリで検索コマンドは使える?
スマホ版Twitterアプリでも検索コマンドは利用できますが、PC版と比べると操作感や制限が異なる部分もあります。基本的に、Twitterアプリでは検索バーにコマンドを入力することで、指定した条件でツイートを検索することが可能です。
コマンドの使い方:
- アプリを開いて、画面下部の検索アイコンをタップします。
- 検索バーに検索コマンドを入力し、検索します。
- 結果が表示され、条件に合ったツイートがリストアップされます。
たとえば、「geocode:35.6895,139.6917,10km」と入力すれば、指定した範囲内でツイートを検索できます。しかし、アプリのインターフェースではPCほど多機能ではなく、コマンド入力がやや手間に感じる場合もあります。
また、スマホの小さな画面では、複雑な検索コマンドを入力するのが少し不便かもしれません。長い検索コマンドや複雑なフィルターを活用する際は、PC版での操作が推奨されます。
モバイルとPCの検索機能の違い
モバイルとPC版のTwitterでは、検索機能にいくつかの重要な違いがあります。どちらも検索コマンドを使用できますが、それぞれに利便性や制限があります。
1. 検索コマンドの入力方法
- PC版: キーボードで直接コマンドを入力するため、長いコマンドも楽に入力できます。さらに、画面上で複数の条件を素早く入力できるので、複雑な検索がしやすいです。
- モバイル版(アプリ): アプリの検索バーに手入力する際、画面が小さくてコマンドの入力が少し煩雑です。特に長いコマンドを入力するのが難しいため、簡単な検索コマンドの方が快適に利用できます。
2. 表示される検索結果
- PC版: 検索結果の表示が広い画面で行われるため、複数のツイートを同時にチェックでき、操作性もスムーズです。また、絞り込み検索やフィルタリング機能を活用して、非常に詳細な結果を表示することが可能です。
- モバイル版(アプリ): スマホ版では検索結果がスクロール式で表示されるため、結果を細かく絞り込むにはPC版ほど柔軟性がありません。ただし、スワイプで簡単に次の結果に移動できるため、手軽に情報をチェックすることができます。
3. 機能制限
- PC版: 高度な検索コマンド(例:min_retweetsやgeocode)をしっかりと活用できます。また、検索結果をフィルターしてさらに詳細な情報を絞り込むことができるため、精度の高い情報を得やすいです。
- モバイル版(アプリ): スマホアプリのTwitterでは、PC版に比べて検索のフィルター機能や絞り込み条件が限られています。細かな条件設定はできないため、主に簡単な検索コマンドやキーワードで情報を収集することが一般的です。
モバイルアプリでは、特に外出先でTwitter検索を使う際に便利ですが、精密な検索を行いたい場合にはPC版を利用した方が快適です。それぞれの使い方を理解して、シーンに応じた最適な検索方法を選ぶことが重要です。
検索コマンドが効かないときの対処法
Twitterで検索コマンドを使用していると、時々検索結果が期待通りに表示されないことがあります。その場合、いくつかの原因や対処法があります。本セクションでは、検索コマンドが効かない原因とその解決方法について解説します。
正しい構文になっているか確認
Twitterの検索コマンドは、厳密な構文ルールに従う必要があります。コマンドが正しく機能しない場合、最も一般的な原因のひとつが「構文ミス」です。
例えば、スペースの使い方やコロン(:)の位置、日付の書き方などが間違っていると、正しい結果が表示されません。
構文チェックリスト
- コロン(:)を適切に使用しているか
コロンは、検索条件とその値を区別するために使われます。例えば、from:usernameやsince:2023-01-01のように、コロンと条件の間にスペースを入れていないかを確認してください。 - 日付フォーマットが正しいか
since:やuntil:を使って日付を指定する場合、YYYY-MM-DD形式で入力します。間違った日付形式(例:MM/DD/YYYY)を使うと、コマンドが機能しません。 - スペースの使い方に注意
-や” “(引用符)を使用する際、スペースを誤って挿入しないように注意しましょう。例えば、”keyword search”のように引用符を使う場合、検索ワードの間に余分なスペースを挟まないようにすることが大切です。
制限や仕様変更の影響も
Twitterは、プラットフォームの仕様変更や制限を導入することがあります。これにより、以前は有効だった検索コマンドが効かなくなることもあります。特に、Twitter APIや検索アルゴリズムのアップデートによって、検索の精度や機能が変更される場合があります。
1. 仕様変更
Twitterは、検索アルゴリズムやフィルタリング方法を更新することがあります。たとえば、特定の検索オプションや条件が無効になる場合や、新しい検索コマンドが追加されることもあります。これにより、以前は機能していた検索が急に動作しなくなることがあります。
2. 検索結果の制限
一部の検索コマンド、特に位置情報や過去のツイートを対象とするコマンドは、TwitterのプラットフォームやAPIの制限により、結果が限られて表示されることがあります。たとえば、geocodeで指定したエリアのツイートが一定数を超えると、制限がかかる場合があります。
3. アカウント設定の影響
Twitterのアカウント設定(プライバシー設定)や制限によっては、検索結果に影響を与えることもあります。例えば、アカウントが非公開設定になっている場合、公開されていないツイートは検索結果に表示されません。アカウントがブロックされていたり、制限されている場合も、検索結果が制限されることがあります。
検索コマンドが効かない場合、まずはコマンドの構文に誤りがないかをチェックしましょう。その後、Twitterの最新の仕様変更や制限が影響していないかを確認し、必要に応じて他の方法で情報を収集することを検討してください。
まとめ
「Twitter 検索コマンド」を活用すれば、必要な情報に素早くたどり着け、タイムラインのノイズを最小限に抑えられます。特定のキーワード、ユーザー、いいね数、日付など、さまざまな条件で検索できるため、ビジネス調査やSNS分析、日常の情報収集にも非常に有効です。
この記事で紹介したコマンドを活用し、自分に合った検索スタイルを身につけましょう。ブックマークしていつでも確認できるようにしておくのもおすすめです。