YDA (Yahoo Display Ads) は、Yahoo!が運営するYahoo! JAPANのトップページや提携サイトでディスプレイ広告を表示できるサービスです。
以前は「YDN」と呼ばれていましたが、2021年6月にリニューアルされて「YDA」となりました。
この記事では、YDAの基本情報やターゲティング手法、そしてGDNとの違いを詳しく解説します。
YDA(Yahoo!ディスプレイ広告)とは
YDAとはYahoo Display Adsの略称で、Yahoo!が運営するYahoo! JAPANのトップページや提携サイトでディスプレイ広告を表示できるサービスです。
以前は「YDN」と呼ばれていましたが、2021年6月にリニューアルされて「YDA」となりました。
YDAとGDNの違い
YDAと似た広告に、GDNがあります。どちらもディスプレイ広告でよく用いられるメニューではありますが、大きく「配信面」「ターゲティング」「利用ユーザー」の3点で異なります。
それぞれ見ていきましょう!
配信面
GDNとYDAでは、掲載されるサイトやアプリが異なります。
GDN
GDNは「食べログ」や「教えてgoo」など提携サイトの他、Googleアドセンスを利用する200万以上のWebサイトの広告枠に配信できます。
YouTubeやGmailなど、Googleが運営するサービスにも広告を出稿できるのが特徴です。
▼提携サイト
ライブドア・教えてgoo・食べログ・pixiv・楽天・BIGLOBE・Ameba・価格.com・ニコニコ動画、など
YDA
YDAは日本最大級のポータルサイト「Yahoo! JAPAN」をはじめ、Yahoo!ニュース・Yahoo!メールなどYahoo!が運営するサイトやサービスに配信できます。
また、Yahoo!の提携パートナーサイトにも広告が表示されます。
▼提携サイト
提携パートナーにはLINEや朝日新聞、クックパッドなど、名の知れたサービスがたくさんあります。
(参照元:Yahoo!広告 ネットワークパートナー)
ターゲティング
どのユーザーに広告を配信するかを決める「ターゲティング」にも違いがあります
前回の記事のGDAのおさらい内容になるよ
GDN
「配信面」軸のターゲティング
・トピックターゲティング
・コンテンツターゲティング
・プレースメントターゲティング
「人」軸のターゲティング
・インタレストカテゴリ
・デモグラフィック
・リマーケティング
・類似ユーザー
YDA
「配信面」軸のターゲティング
・サイトカテゴリ
・プレースメントターゲティング
「人」軸のターゲティング
・インタレストカテゴリ
・デモグラフィック
・サーチターゲティング
・リターゲティング
・類似ユーザー
▼デモグラフィック
デモグラフィックを用いたターゲティングでもGDN・YDAで設定できる項目がそれぞれ異なります。
YDAでは「世帯年収」と「子供の有無」が設定できないです。
GDN | YDA | |
---|---|---|
年齢 | 18~24/25~34/35~44/45~54/55~64/65歳以上/不明 | 13~14/15~17/18~19/20~21/22~29/30~39/40~49/50~59/60~69/70歳~/不明 |
性別 | 男性/女性/不明 | 男性/女性/不明 |
地域 | 国/都道府県/市町区村/地域半径範囲指定 | 日本/都道府県/市区町村 |
子どもの有無 | 子供あり/子供なし/不明 | × |
世帯年収 | 上位10%/11~20%/21~30%/31~40%/41~50%/下位50%/不明 | × |
利用デバイス | スマホ/タブレット/PC | スマホ/タブレット/PC |
曜日・時間帯 | 〇 | 〇 |
利用ユーザー
さいごは利用ユーザーの違いになります。
先ほどのターゲティングでも紹介したように、GDNは全世界のユーザーを対象にしているのに対し、YDAは主に日本国内のユーザーを対象としています。
また年代別では若年層はGoogle、高年齢になるほどYahoo!を利用している方が多い傾向にあります。
※参照:年代ごとの検索エンジンシェアを調査!シニア層でもGoogleが首位 | [マナミナ]
またYahoo!の媒体資料によると、Yahoo!の月間Yahoo! JAPANの月間アクティブユーザー数は8,500万人で、その中でも20代の月間アクティブユーザー数は1,100万になります。
日本のインターネット利用者数は10,000万人、日本の20代のインターネット利用者数は1,200万なため、Yahoo!はインターネット利用の8割以上、その中でも20代は約9割がYahoo! JAPANを利用しており、国内では日常的に活用されているメディアです!
※参照:Yahoo!広告 媒体資料
YDNのターゲティング
ここからはYDNの配信手法を紹介していきます。
ターゲティングは主に「配信面」と「人」を軸にしたターゲティングが可能です
“配信面”軸でのターゲティング
- サイトカテゴリ
- 特定のウェブサイトのカテゴリに広告を表示
- 例: ニュースサイト、エンターテインメントサイトなど。
- プレースメントターゲティング
- 特定のウェブサイトの特定のページに広告を表示
- 例: 「Yahoo!ニュース」の特定の記事ページに広告を掲載。
“人”軸でのターゲティング
- インタレストカテゴリ
- ユーザーの興味関心に基づいて広告を表示。
- デモグラフィック
- 年齢、性別、地域などの属性情報を基に広告を表示
- サーチターゲティング
- ユーザーが過去に検索したキーワードに基づいて広告を表示
- 例)「東京 ホテル」と検索したユーザーにディスプレイ広告を表示
- リターゲティング
- 過去にウェブサイトを訪れたユーザーに再度広告を広告を表示。
- 類似ユーザー
- 自社サイトに訪れたユーザーやコンバージョンしたユーザーと属性や行動履歴が似たユーザーへ広告を表示
YDAの入稿規定(バナーサイズ)
YDAのバナーサイズは下記になります。
まずはレスポンシブ検索広告とバナーで使える1200×628と1:1サイズの600×600、300×300を作成していきましょう。
▼バナー画像
アスペクト比 | 画像サイズ(横×縦) | PC/タブレット | SP |
---|---|---|---|
1:1 | 600×600 | ● | ● |
6×5 | 300x 250 | ● | ● |
39:5 | 468×60 | ● | ● |
728:90 | 728×90 | ● | ● |
4:15 | 160x 600 | ● | ● |
1:2 | 300×600 | ● | - |
32:5 | 320x 50 | - | ● |
16:5 | 320×100 | - | ● |
16:9 | 640×360 | - | ● |
※使用可能なファイル形式はJPG、PNG、GIF(静止画のみ)
※ファイル容量は3MBまで
▼レスポンシブ(画像)
アスペクト比 | 画像サイズ(横×縦) | PC/タブレット | SP |
---|---|---|---|
1:1 | 300×300 | ● | ● |
1.91:1 | 1200×628 | ● | ● |
1:1 | 1200×1200 | ● | ● |
※使用可能なファイル形式はJPG、PNG、GIF(静止画のみ)
※ファイル容量は3MBまで
▼ロゴ画像
画像サイズ(横×縦) | PC/タブレット | SP |
---|---|---|
180×180 | 〇 | 〇 |
※使用可能なファイル形式はJPG、PNG、GIF(静止画のみ)
※ファイル容量は3MBまで
GDAとYDAのバナーサイズの違いは下記記事を参考ください
▼文字数
メニュー | タイトル | 説明文1 | 説明文2 |
---|---|---|---|
レスポンシブ(動画) | 20文字以内 | 90文字以内 | – |
レスポンシブ(画像) | 20文字以内 | 90文字以内 | – |
テキスト広告 | 15文字以内 | 19文字以内 | 19文字以内 |
YDN運用時のポイント
ここまで読んで頂いた方はYDNとは何かの基本的な部分は理解できてきたと思います。最後に実際に運用するときのポイントを紹介します!
クリエイティブの最適化
GDN同様に、ディスプレイ広告はクリエイティブ(バナーや動画など)の質が広告の効果に直結します。
視覚的に魅力的で、かつターゲットの興味を引く内容を作成することが重要です。
成果の良かったバナーも長期的に配信しているとユーザーが見飽きられ、成果が鈍化してくるため、継続的なクリエイティブ改善が必要になります。
さいごに
今回はディスプレイ広告でよく使われるGDNとYDAについて解説しました。GDN同様にYDAにも多くの配信先やターゲティングがあるため、特徴を理解したうえで効果的に運用していきましょう!
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!
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