多くの方が利用しているコミュニケーションツールLINE。
ユーザーとしてではなく広告主目線だと「LINE広告って他のSNS広告と何が違うの?」「広告の仕組みやターゲティングについて知りたい」と思っている方も多いことでしょう。
本記事では、LINE広告の基本的な特徴や仕組み、メリットなどを解説していきます。
LINE広告とは
LINE広告とは、日本最大級のユーザー数を誇るコミュニケーションアプリ「LINE」やLINEの関連アプリに配信できる広告です。
日本国内で非常に多くのユーザーを持っており、広告を広く届けることができます。
そんなLINE広告の広告媒体としてのLINEの強みを解説していきます!
広告媒体としてのLINEの特徴・強み
圧倒的なユーザー数
LINEは日本最大級のユーザー数を誇り、幅広い年齢層が利用しています。2023年9月時点ではLINEは国内で9,600万人が利用しており、日本の人口の約8割をカバーしています。
また、LINEのみがリーチ可能なユーザーが多く存在しており、「普段、スマートフォンで利⽤しているSNS 」でLINEと回答したユーザーは4割にものぼります。
そのため、LINE広告で配信することでのみリーチできるユーザーも多くいるのが特徴です。
幅広いユーザー層へのリーチと高いアクティブ率
圧倒的なユーザー数を誇るLINEですが、ユーザー分布もバランスが良いのが特徴です。
男女比率も半々、年齢層も若年層からシニア層まで各年代で均等と幅広いユーザーにリーチが可能です。
また、男女ともに全ての年代で6割以上が毎日利用しており、高いアクティブ率となっております。
他のSNS広告よりもリーチできる層が広く、認知拡大や新規顧客の獲得に効果的だね
豊富な配信面
LINE広告の配信先はLINEのトークリストやLINE VOOMだけではなく、LINEマンガやLINEクーポンなどLINE関連の様々なサービスにも配信することができます。
ここからは実際にどのような配信面があるのかを見ていきましょう。
LINE広告の配信先
LINE広告の配信面は17種類あります。
その中でも主要な配信面を詳しく解説していきます。
トークリスト
※参照:LINE広告の配信面一覧
トークリストはLINEトーク画面の最上部に広告が表示されます。
トークはLINEユーザーの多くが利用しており、視認性が高いのが特徴です。
LINE NEWS
※参照:LINE広告の配信面一覧
LINE NEWSはLINEのニュースフィードに広告が表示されます。
2021年8月時点では月間のMAU約7,700万人以上とLINEトーク同様に利用ユーザーが多いのが特徴です。
また、430以上の媒体※のアカウントメディアの記事一覧にも配信されます
※2023年1月時点
LINE VOOM
※参照:LINE広告の配信面一覧
LINE VOOMは動画やストーリー形式のコンテンツとして表示され、ショート動画や投稿を閲覧できるプラットフォームです。
動画で訴求が可能なため、視覚的にインパクトのある広告でユーザーの興味を引きやすいのが特徴です。
直近はTikTokやインスタグラムのリールなど他SNS媒体でもショート動画の市場は拡大してきています。
LINE広告ネットワーク
※参照:LINE広告の仕組みと4つの強みとは?配信面や費用をまとめて解説
LINE広告ネットワークは3rd party アプリへ広告配信することができるLINEネットワークです。
2022年8月時点ではゲーム、SNS、電子書籍などさまざまなジャンルの10,000を超えるアプリにリーチ可能です。
▼LINE広告の配信先一覧
配信先 | 広告の掲載先 |
---|---|
トークリスト | 「LINE」アプリ内のトークリスト最上部 |
LINE NEWS | 「LINE」アプリ内のニュースページ |
LINE VOOM | おすすめ動画やfollow中のコンテンツを閲覧するページ |
ウォレット | 「LINE Pay」などのLINEが提供する金融サービスの入り口 |
LINEマンガ | マンガ作品が楽しめるスマートフォン向け電子コミックアプリ |
LINEショッピング | 幅広い商品をLINEアプリ上で購入できるショッピングサービス |
LINEポイントクラブ | 指定条件をクリアすることで、ポイントがもらえるサービス |
LINEチラシ | 地域の店舗のセール・特売情報を閲覧できるチラシメディア |
LINEクーポン | 全国のショップで利用できるクーポンサービス |
LINEマイカード | お店のポイントカードや会員証をLINEアプリでまとめて管理するサービス |
ホーム | 友だちやサービスなど、LINEの様々なコンテンツへの入り口 |
LINE Monary | おトクな情報やお金に関するコンテンツを提供するサービス |
LINE オープンチャット | 共通点がある人同士でトークや情報交換ができるチャットサービス |
LINE公式アカウントの トークルーム | LINE公式アカウントのトークルーム内上部 |
アルバム | LINEアプリのアルバム内上部 |
LINEエンタメアカウント | LINEエンタメアカウント内のトークルーム内上部 |
LINEファミリーアプリ | LINE冠のつくマンガやカメラ、占い、各種ゲーム等のアプリ |
LINE広告ネットワーク | LINE以外の3rd Partyアプリへ広告配信するネットワーク広告 |
LINE広告のフォーマットと特徴
LINE広告で配信可能なフォーマットは5種類になります。
静止画と動画でもそれぞれ配信可能なフォーマットは異なりますので、それぞれ解説していきます。
フォーマット | 静止画(px) | 動画(比率) |
---|---|---|
Card | 1200*628 | 16:9 |
Square | 1080*1080 | 1:1 |
Vertical | – | 9:16 |
カルーセル | 1080*1080 | – |
Small Image | 600*400 | – |
Card
Cardは横長でテキスト・画像と組み合わせたフォーマットです。
LINE面の多く面に配信可能なフォーマットです。
Square
Squareは正方形の画像・動画を配信できるフォーマットです。
Card同様にLINE面の多くに対応しています。
Vertical
Verticalは縦型の動画用のフォーマットです。
配信面はLINE NEWSやLINE VOOMなどと配信面は限られています。
カルーセル
カルーセルは静止画のスクエアサイズをスライド式で最大10個まで掲載できるフォーマットです。
LINE NEWSやLINE VOOM、ホームなどに対応しています。
Small Image
Small Imageは600×400のサイズで画像とテキストを組み合わせてトークリスト面やLINE NEWSに配信されます。
LINE広告のしくみ
ここからはLINE広告を配信する際の仕組みについて解説していきます。
LINE広告は、運用型広告と純広告の2種類あります。
純広告の場合、広告費用は固定となりますが、運用型広告の場合は、費用は入札単価と課金方式によって異なります。
今回は運用型広告の仕組みについて見ていきましょう。
オークションの仕組み
LINE広告は他媒体と同様に、オークションによって広告掲載が決定しています。
ユーザーの画面に広告枠が表示された際にオークションが発生し、広告主が設定している入札価格などによって掲載される広告が決まります。
LINE広告の課金方式
LINE広告の課金方式は「クリック課金(CPC)」「インプレッション課金(CPM)」「友だち追加ごとに課金(CPF)」の3種類があります。
①クリック課金(CPC)
クリック課金はユーザーがクリックした時に課金される方式です。
②インプレッション課金(CPM)
インプレッション課金はユーザーに広告が表示されると課金される方式です。
CPMはCost Per Mileの略で、1,000回の広告表示に対する広告費用です。
③友だち追加ごとに課金(CPF)
CPFはCost Per Friendsの略でLINE公式アカウントの友だちを増やしたいときに用いる課金方式です。
友だち追加されるごとに料金が発生します。
LINE広告のキャンペーン目的の種類
次にLINE広告のキャンペーン目的の種類について紹介します。
LINE広告のキャンペーンの目的は合計7種類あります。
種類 | 目的 |
---|---|
ウェブサイトへのアクセス | ウェブサイトへのアクセスを増やす |
ウェブサイトコンバージョン | ウェブサイト上でのコンバージョンを増やす |
アプリのインストール | アプリのインストール数を増やす |
アプリのエンゲージメント | インストール後のアプリのエンゲージメントイベントを増やす |
動画の再生 | 動画の再生数を増やす |
友だち追加 | LINE公式アカウントの友だちを増やす |
動画の再生 | 動画の再生数を増やす |
商品フィードから販売 | ウェブサイトを訪れたりアプリを利用した人に、興味を示した商品を表示して購入を促進させる |
※参考:LINE広告(LINE Ads) キャンペーン目的別設定ガイドマニュアル
LINE広告のターゲティングの種類
LINE広告ではユーザーが登録した情報や行動履歴に基づいたターゲティングが可能です。
LINE広告で配信する際に押さえておきたい4種類を解説していきます。
オーディエンスセグメント配信
オーディエンスセグメント配信はLINEの保有するデータから、年齢や性別、地域、興味関心などをかけ合わせてターゲティングすることができます。
オーディエンス配信
オーディエンス配信は過去サイトに訪問したユーザーへのリターゲティングや、顧客情報、LINE友だち情報を用いて配信や除外を行うことができます。
また下記オーディエンスも設定可能です。
・ウェブトラフィックオーディエンス
・LINE公式アカウントの友だちオーディエンス
・IDFA/AAIDアップロード
・モバイルアプリオーディエンス
・動画視聴オーディエンス
・電話番号アップロード
・メールアドレスアップロード
・画像クリックオーディエンス
LINE友だち追加
LINE友だち追加は、前章の課金方式でも少しふれましたが、LINE公式アカウントの友達を増やすための広告です。
課金は成果報酬型になっており、友だち追加されると課金される仕組みになっています。
類似配信
類似配信は過去のコンバージョンしたユーザーや顧客リストを基にオーディエンスを作成し、そのユーザーに類似したユーザーに配信する手法です。
類似ユーザーのオーディエンスは1~15%もしくは自動で作成可能です。
1%に近いほど類似度は高いですがユーザーリストは少なく、%が大きくなるほど類似度は低くなりますがユーザーリストは大きくなります。
LINE広告の注意点
ここまで読んで頂いた方はLINE広告の特徴は理解できてきたかと思います。
最後に、LINE広告を配信する際の注意点をお伝えします。
LINE広告は以下の業種・商材は掲載できないため事前にご確認ください
・宗教関連
・ギャンブル関連等(公営競技・公営くじは除く)
・アダルト関連
・出会い系、マッチングサイト等(一部当社が認めた場合を除く)
・連鎖販売取引
・たばこ、電子タバコ(一部当社が認めた場合を除く)
・武器全般、毒物劇物
・未承認医薬品・医療機器等
・ネット関連ビジネス(情報商材、自己啓発セミナー等)
・チケット転売業
・その他弊社が不適合と判断した業種・業態、商品・サービス
また下記は掲載は可能ですが、配信クリエイティブで規制があるため、
こちらもご確認ください
・古物商
・アルコール飲料
・コンタクトレンズ
・公営ギャンブル 他