ASPとは何か?
ASPは「Affiliate Service Provider」の略称で、アフィリエイトマーケティングにおいて、広告主(企業)とアフィリエイター(個人やウェブサイト運営者)をつなぐ仲介役を担うプラットフォームです。
ASPを利用することで、広告主は効率的にパートナーを見つけ、アフィリエイターは収益を得られる広告案件を選べます。
アフィリエイトマーケティングは、広告主、アフィリエイター、そして消費者が密接に連携する成果報酬型の広告モデルです。
その中でASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)は、全体のハブ的役割を果たし、以下のように各プレイヤーをつなぎます。
▼ASPの役割
ASPの役割
次にASPの各立場ごとの役割を解説します。
広告主(企業)にとってのASP
①広告管理の効率化
広告キャンペーンをASPの管理画面上で一元管理できます。
広告主は自社の製品やサービスを宣伝してくれる適切なアフィリエイターを募集が可能です。
②成果トラッキング:
ASPは、クリック数や購入数、コンバージョン率などの成果をトラッキングするツールを提供しておりどのアフィリエイターが最も効果的かを評価できます。
③支払い処理
ASPは、複数のアフィリエイターへの成果報酬を一括して処理し、広告主の負担を軽減します。
アフィリエイター(個人・メディア)にとってのASP
①広告案件の提供:
ASPは、多種多様な広告案件を掲載しており、アフィリエイターは自分のメディアに適した案件を選ぶことができます。
②収益機会の創出
ASPを通じて、パフォーマンスに応じた報酬を得ることができます。
成果報酬の条件は商品購入やサービス登録など様々で、報酬金額なども異なっています。
③技術サポート
ASPはトラッキングコードやリンク生成ツールを提供し、スムーズにアフィリエイト活動が行えるよう支援してくれます。
主要なASPの種類と特徴
ASPは大きく「オープン型ASP」と「クローズド型ASP」の2つに分類されます。
オープン型ASPは、登録が簡単で、誰でも利用できるアフィリエイトプラットフォームです。
多くのアフィリエイターや広告主が利用する一般的な形式で、アフィリエイト初心者でも簡単にアカウントを作成して利用可能で幅広いジャンルの広告案件が揃っており、選択肢が多いのが特徴です。
一方でクローズド型ASPは、登録に審査が必要で、一定の基準を満たしたアフィリエイターのみが利用できるプラットフォームです。
登録審査があるため、サイトのトラフィックや品質、コンテンツ内容が審査されます。
また広告案件が高品質で 案件の単価が高く、信頼性のある広告主が多いのも特徴です。
オープン型ASPとクローズド型ASPの代表例
次にオープン型ASPとクローズド型ASPそれぞれの代表的なASPを挙げ、特徴や強みを解説します。
▼オープン型ASPの代表例
- 特徴: 国内最大級のオープン型ASPで、初心者から上級者まで幅広い層が利用。
- 強み:
- 広告案件が非常に豊富(10,000件以上)。
- 操作が簡単で初心者向けのサポートが充実。
- 登録が無料で、すぐに始められる。
- おすすめポイント:
- 幅広いジャンルで案件を探したい人に最適。
- 特徴: シンプルな管理画面と初心者向けのサポートが魅力のASP。
- 強み:
- Amazonや楽天市場の広告が取り扱える。
- プレミアム報酬(成果報酬+ボーナス)がある。
- おすすめポイント:
- 特に物販系アフィリエイトを行いたい人におすすめ。
- 特徴: 日本で最初に設立されたASPで、歴史が長く信頼性が高い。
- 強み:
- ECサイトや大手企業の広告が豊富。
- 独自の分析ツールで広告効果を細かく確認可能。
- おすすめポイント:
- ECサイト向けアフィリエイトに特化したい人に最適。
- 特徴: 金融・保険・教育・就職支援など、高単価案件が多い。
- 強み:
- 業界特化型案件が多く、収益を狙いやすい。
- アフィリエイター専用セミナーなどの支援が充実。
- おすすめポイント:
- 特定の業界に特化したコンテンツを運営している人に最適。
▼クローズド型ASPの代表例
- 特徴: クローズド型の中でも初心者が挑戦しやすいとされるASP。
- 強み:
- 少数精鋭の案件が揃っており、単価が高い。
- サポート担当者がつき、案件選定や運用のアドバイスがもらえる。
- おすすめポイント:
- サポートを受けながら高単価案件を扱いたい中級者向け。
- 特徴: 高単価案件や独占案件を多く取り扱うクローズド型ASPで、特に金融、不動産、教育、リフォームなどの特化型ジャンルが強み。
- 強み:
- 高単価案件の豊富さ: 他のASPに比べ、単価の高い案件を多く提供。
- 独占案件の取り扱い: 特定の広告主との独占契約により、他では得られない案件もある。
- 手厚いサポート: 専任の担当者がつき、案件選定や成果改善のアドバイスを提供。
- おすすめポイント:
- トラフィックの多い中上級者のアフィリエイターや、特定のジャンルで高収益を狙いたい人に最適です
オープン型ASPとクローズド型ASPの比較表
項目 | オープン型ASP | クローズド型ASP |
---|---|---|
代表的なASP | A8.net、もしもアフィリエイト、バリューコマース、アクセストレード | felmat、レントラックス |
登録の難易度 | 簡単 | 審査あり(登録ハードルが高い) |
広告案件の数 | 非常に多い(初心者でも利用可能) | 限定的だが高単価案件が多い |
対象者 | 初心者~中級者向け | 中級者~上級者向け |
報酬単価 | 一般的~中程度 | 高単価案件が多い |
競争率 | 高い(利用者が多い) | 比較的低い(選ばれたアフィリエイターのみ) |
サポート体制 | 基本的なサポートが中心 | 担当者がつく手厚いサポートが多い |
オープン型ASPは、初心者が多くの案件に触れてアフィリエイトを始めるのに最適です。
SEO対策では競争が激しいため、独自性のあるコンテンツを心掛けましょう。
クローズド型ASPは、審査をクリアする必要がありますが、高単価案件を活用できるため、収益性の高いサイト運営に向いています。
サイトの規模、運営方針、そしてターゲット層に合わせてASP決めましょう!
ASPのメリットとデメリット
アフィリエイトサービスプロバイダー(ASP)は、アフィリエイトマーケティングを行う上で不可欠な存在です。
以下では、ASPを利用することで得られる主なメリットと考慮すべきデメリットを詳しく解説します。
ASPを利用するメリット
1.広告案件の豊富さ
ASPには多種多様な広告案件が揃っており、自分のブログやウェブサイトに合った案件を選ぶことができ選択肢が広げられます。
専門知識がなくても簡単に利用できる管理画面を提供しているASPが多いので紹介したい商品やサービスも探しやすいです。
2.手間の軽減
トラッキング機能が充実しており、成果や収益がリアルタイムで可視化されるため、アフィリエイターが広告効果を簡単に管理できます。
また、広告主との交渉不要でASPが仲介することで、個別に広告主と契約する必要がありません。
3.収益化の安定性
高品質な広告案件が多いため、信頼性の高い広告主が登録しているため、詐欺リスクを軽減できます。
また早期報酬支払いで国内ASPの多くは報酬の支払いサイクルが早いため、資金繰りがスムーズです。
ASPを利用するデメリット
1.競争の激化
人気案件への競争率が高く、ASPを利用するアフィリエイターが多いため、同じ広告案件を扱う競合が増え、差別化が難しくなります。
そのため、SEOでの競争率が高く、同じキーワードや広告を狙うサイトが多数存在するため、上位表示を狙うには工夫が必要です。
2.制約がある
広告規定がある場合があり、広告主が指定するルールに従わなければならず、自由度が制限されることがあります。
また広告主の事情で案件が突然終了することがあり、収益源が失われる場合があります。
まとめ
この記事では、ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)の定義と役割、主要なASPの種類や特徴を紹介しました。
オープン型ASPとクローズド型ASPの違いを理解し、それぞれのメリットやデメリットを把握して、最適なASPを選ぶための参考になればうれしいです。