1. スパムメールとは?基本的な定義と概要
スパムメールとは、受信者の意図に反して一方的に送られてくる迷惑メールのことです。
一般的には、大量に送信される広告や詐欺目的のメールが含まれます。
スパムメールの名前の由来は「スパム」は、アメリカの食肉加工品である「SPAM」から来ていますが、インターネット上で使われる「スパムメール」としての意味は、モンティ・パイソンのコントに由来しています。
1970年に放送されたモンティ・パイソンのコメディ番組の中で、あるレストランのメニューが「スパム」だらけになっているというシーンがあり、お客さんがどの料理を頼んでも、必ずスパムが含まれおり、このコントのしつこさから、インターネット上で大量に送られる迷惑メールが「スパムメール」と呼ばれるようになりました。
2. スパムメールの種類
スパムメールには下記の種類があります。
それぞれの特徴を理解することで、適切に対処できるようにしましょう。
1. ウイルス型メール
ウイルス型メールは、添付ファイルやリンクにマルウェアが仕込まれており、クリックや開封を通じて感染します。
感染後、データの破壊や盗難、システムの乗っ取りが行われるケースが一般的です。
2. フィッシングメール
フィッシングメールは、銀行やサービスを装って偽のログイン画面やリンクに誘導し、ユーザーのIDやパスワードなどの個人情報を詐取する手口です。
3. 標的型メール
標的型メールは、特定の個人や企業をターゲットにカスタマイズされた内容で送信されるスパムです。
情報収集や詐欺、サイバー攻撃の準備段階として利用されます。
4. 広告宣伝メール
広告宣伝メールは、受信者の許可なく送られる商品の宣伝やサービスの案内を目的としたメールです。
大量に送信されることが多く、迷惑行為と見なされることがあります。
3. スパムメールの被害事例
実際に発生したスパムメールによる被害事例をいくつか紹介します。
- 個人情報漏洩:フィッシングメールにより、銀行口座が不正利用されたケース。
- 金銭的被害:架空請求型スパムに応じてしまい、詐欺被害に遭った例。
- システム侵害:企業のメールサーバーにマルウェアを仕込まれた事例。
4. スパムメールを見分ける方法
スパムメールを見極めるためのチェックポイントを以下にまとめました。
- 差出人が不明、または信頼できない
スパムメールは、不明なアドレスや公式を装った偽装メールから届きます。
「0(ゼロ)」とアルファベットの「o(オー)」や、「1」とアルファベット「l(アイ)」に変更するなど、公式ドメインに似せたアドレスが使われることがあります。
正規の差出人かを必ず確認しましょう。
- 不自然な日本語や文法ミスが含まれる。
スパムメールには翻訳ソフトを使ったような不自然な日本語で送られてくるケースもあります。
例として、「あなたのアカウントが急ぎ停止しました、こちらアクセスください。」など、不自然な文法や至急・緊急性を煽った文章には注意しましょう。
- 不審なリンクや添付ファイルがある。
スパムメールはメールを開くだけでは感染リスクは低いですが、添付されているリンクやファイルを開くことでウイルス感染してしまう可能性が高いです。
そのため、よくわからないリンクやファイルは安易にクリックしないようにしましょう!
5. スパムメールへの対処方法
ここまではスパムメールの種類や被害、見極める方法を紹介しました。
最後に、スパムメールをへの対象方法を紹介します。
- 迷惑メールフィルターの活用
多くのメールサービスには、スパムメールを自動的にフィルタリングする機能があります。
これを有効にして、スパムメールが受信トレイに入らないようにしましょう。
- 不審なメールの削除
メールの差出人が不明な場合や、内容が怪しい場合は、そのメールを削除することをお勧めします。
- リンクのクリックを避ける
スパムメールに含まれるリンクをクリックしないようにしましょう。
悪意のあるウェブサイトに誘導される可能性があります。
- メールアドレスを公開しない
メールアドレスを公開しないように注意しましょう。
これにより、スパムメールの送信者がアドレスを収集するのを防ぎます。
- アンチスパムソフトウェアの利用
アンチスパムソフトウェアをインストールして、スパムメールを検出・削除することができます。
スパムメールは一見無害に見えますが、個人だけではなく、企業単位でも対策が重要です。
OSやソフトを最新にアップデートすることでセキュリティの情弱性にも対策していきましょう。